子どもの大学進学が決まると、多くの親御さんが悩むのが「毎月いくら仕送りをすればよいのか」という問題です。
物価上昇が続く中で、家賃や食費、光熱費は年々上昇しています。一方で、親世代も住宅ローンや老後資金の準備などがあり、無理な仕送りは家計を圧迫します。
そこで今回は、全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)の「第61回学生生活実態調査」をもとに、大学生の生活費や仕送り事情を解説します。親御さんが仕送り額を決める際の参考としてご活用ください。
最新調査でわかった大学生の仕送り額
全国大学生協連の第61回学生生活実態調査によると、一人暮らし(下宿)の大学生への平均仕送り額は月74,652円でした。
これは前年より2,302円増加しており、過去10年間で最も高い水準となっています。
また、下宿生の1か月の平均収入は138,070円で、そのうち仕送りが54.1%を占めています。
つまり現在の大学生は、生活費の半分以上を親からの支援に頼っている状況です。
大学生の生活費で大きな割合を占める支出
調査結果を見ると、大学生の生活費は単純に「家賃+食費」だけではありません。
主な支出項目としては次のようなものがあります。
家賃(住居費)
大学生の支出で最も大きいのが住居費です。
地域差はありますが、
- 地方都市:4万円~6万円
- 地方中核都市:5万円~7万円
- 東京23区:6万円~10万円以上
が一般的です。
東北大学生の一人暮らしでは、住むエリアによって家賃相場が大きく異なります。
八木山エリアでは3万円台後半~4万円台前半の物件も多く見られます。一方で、学生に人気の川内エリアや八幡・角五郎エリアでは4.5万円~5万円程度が相場です。
また、地下鉄東西線の大町西公園駅周辺では、駅近や築浅の物件を中心に6万円台後半となるケースもあります。
各エリアの家賃相場について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
(参照)【東北大学生におすすめ】八木山エリアって実際どう?家賃・坂・住みやすさを徹底解説!
(参照)【東北大生】一人暮らしは「八幡・角五郎」が鉄板!プロが教える住みやすさと家賃相場
(参照)東北大学の一人暮らしにおすすめ『青葉区川内エリア』|家賃・住みやすさ・通学を解説
食費
物価高の影響を受け、学生の食費は上昇しています。
第61回調査では食費が前年より大きく増加しており、節約をしていても月2万5千円~4万円程度は必要です。
光熱費
電気・ガス・水道代として、
- 春秋:5,000円~8,000円
- 夏冬:8,000円~15,000円
程度が目安です。
近年は電気料金の上昇により、以前より負担感が増しています。
ガス代は冬の方が高くなる傾向があります。シャワーやお風呂が長くなったり、食器を洗う際にお湯を使う機会が増えるためです。
また、仙台は冬になると冷え込みが厳しくなるため、暖房費も増加します。特に築年数の古いアパートでは断熱性能の違いによって光熱費に差が出ることもあります。
東北大学周辺の学生向け物件は都市ガスまたはプロパンガスを利用するケースが多く、契約前にガスの種類も確認しておくとよいでしょう。
プロパンガス物件は、一般的に都市ガス物件よりもガス代が高くなる傾向があります。そのため、家賃だけでなくガスの種類も含めて住まい選びを行うことが、生活費を抑えるポイントです。
通信費
スマートフォン代と自宅インターネット回線を合わせると、
- 格安SIM利用:3,000円~5,000円
- 大手キャリア利用:7,000円~1万円以上
となります。
親名義で支払っている家庭も多いですが、実際には生活費の一部として考えるべき支出です。
最近はインターネット無料の物件も多くなってきました。毎月3,000円~5,000円程度の固定費削減につながる場合もあります。
生活費を抑えるために検討してみてはいかがでしょうか。
インターネット無料物件について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
(参照)事前に知っておきたい!アパートWi-Fiの種類と特徴
学業関連費
教科書代、参考書代、実習費、資格取得費などです。
文系と理系では差がありますが、
- 平均:月3,000円~1万円程度
を見込んでおくと安心です。
交際費・交通費
サークル活動や友人との交流も大学生活の重要な要素です。
最低限の交際費や交通費を含めると、
- 月1万円~2万円程度
は必要になります。
東北大学は川内キャンパス、青葉山キャンパス、星陵キャンパスなど複数のキャンパスに分かれています。学部によっては地下鉄や自転車を利用する機会が多く、交通費も一定額見込んでおくと安心です。
東北大学生の一人暮らしに必要な生活費をシミュレーション
東北大学生が仙台市内で一人暮らしをする場合、毎月の生活費はおおむね次のようになります。
| 項目 | 月額目安 |
|---|---|
| 家賃 | 50,000円 |
| 食費 | 30,000円 |
| 光熱費 | 10,000円 |
| 通信費 | 5,000円 |
| 学用品 | 5,000円 |
| 交通・交際費 | 15,000円 |
| 日用品 | 5,000円 |
| 合計 | 120,000円 |
毎月12万円前後は必要になります。
一方で平均仕送り額は約7万5千円です。
差額はどう埋めているのでしょうか。
不足分はアルバイトで補う学生が多数
同調査では、下宿生のアルバイト収入は月37,620円でした。
仕送り約74,652円と合わせると112,272円になります。
つまり多くの学生は、
- 仕送り
- アルバイト収入
の組み合わせで生活を維持しています。
それでも生活費シミュレーションの約12万円には届かないため、この差額は奨学金や親からの臨時援助、入学前の貯蓄などで補っているケースも少なくありません。
ただし、アルバイトを増やしすぎると学業への影響も出ます。
大学によっては実験や実習、研究活動が忙しく、十分なアルバイト時間を確保できない学部もあります。
そのため「足りない分は全部アルバイトで」という考え方は、必ずしも現実的ではありません。
奨学金利用は珍しくない時代
第61回調査では、奨学金受給率は36.8%と過去10年で最も高い水準になりました。
下宿生の奨学金受給額は平均19,515円です。
親だけで全てを負担しようとするのではなく、利用できる制度を組み合わせることも重要です。
親が仕送り額を決めるときの考え方
家賃を基準に考える
まずは家賃を確認しましょう。
例えば家賃が6万円の場合、
- 家賃は親が全額負担
- 生活費は学生自身がアルバイトで補う
という家庭もあります。
住居費は固定費なので、親が支援するメリットが大きい項目です。
学業に支障が出ないラインを意識する
アルバイト収入の全国平均は約3万8千円です。
これを大きく超える収入を毎月安定して得るには、かなりの労働時間が必要です。
仕送りを極端に減らした結果、アルバイト中心の生活になってしまうと、本来の学業がおろそかになる可能性があります。
東北大学は理系学部が多く、実験や研究活動が忙しい学部では長時間のアルバイトが難しいケースもあります。
特に工学部・理学部・農学部などでは、学年が上がるにつれて研究室活動の比重が大きくなるため注意が必要です。
家計とのバランスを優先する
親が無理をして高額な仕送りを続けると、
- 教育ローンの利用
- 老後資金の取り崩し
- 兄弟姉妹との教育費格差
などの問題が発生します。
平均額に合わせることよりも、「4年間継続できる金額」を設定することが重要です。
仕送り額の目安
全国大学生協連の調査では下宿生への平均仕送り額は74,652円でした。
東北大学生の場合も家賃相場や生活費を考えると、月7万円~8万円程度が一つの目安になるでしょう。
実際には、仕送りに加えてアルバイト収入や奨学金を組み合わせながら生活している学生も少なくありません。
ただし、家賃が高いエリアや理系学部でアルバイト時間を確保しにくい場合は、それ以上の支援が必要になるケースもあります。
毎月の生活費の中で最も大きな割合を占めるのが家賃です。仕送り額を検討する際は、無理に生活費を切り詰めるよりも、まず住居費を含めた住まい選びを見直すことが有効です。
まとめ
全国大学生協連の最新調査では、下宿生への平均仕送り額は月74,652円でした。
しかし実際の生活費はそれ以上かかるため、多くの学生がアルバイトや奨学金を組み合わせて生活しています。
仕送り額を決める際は、
- 家賃などの固定費
- 地域の生活コスト
- 学部の忙しさ
- アルバイト可能時間
- 家庭の家計状況
を総合的に考えることが大切です。
「平均だからこの金額」という考え方ではなく、親子で生活費を共有しながら、4年間無理なく続けられる金額を話し合うことが、大学生活を安定させる最も重要なポイントといえるでしょう。
東北大学への進学は、お子さまにとって大きな成長の機会です。
一方で、一人暮らしには想像以上に費用がかかります。
仕送り額を決める際は、家賃だけでなく食費や光熱費、通学費なども含めて考え、親子で無理のない資金計画を立てることが大切です。
特に仙台は比較的家賃が抑えられる地域ですが、近年は物価や光熱費も上昇しています。進学後に慌てないよう、事前に生活費全体をシミュレーションしておくことをおすすめします。

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