東北大学を卒業して仙台を離れる方や、進学・キャンパス変更などに伴って住み替える方は、退去前に家具や家電などの不用品が出ることがあります。
特に、ベッド、机、棚、カラーボックス、冷蔵庫、洗濯機などは、普段のごみ集積所へそのまま出せるとは限りません。
仙台市の粗大ごみ収集は事前の申し込みが必要です。また、エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の「家電4品目」は、仙台市の粗大ごみとして処分できません。
3月の卒業・引越しシーズンは、粗大ごみ収集や不用品回収の申し込みが集中しやすいため、退去直前になってから動き始めると、希望日までに処分できない可能性があります。
不用品を室内に残したまま退去したり、アパートのごみ置場や共用部へ無断で放置したりすることはできません。撤去費用を請求される可能性もあるため、退去日の約1か月前から計画的に整理を始めましょう。
※本記事は2026年7月時点の仙台市の案内をもとに作成しています。ごみの分別、申込方法、料金、収集日は変更される可能性があるため、処分前に必ず仙台市の最新情報をご確認ください。
退去前の不用品処分はいつから始める?
不用品の整理は、退去日の約1か月前から始めるのがおすすめです。
衣類や食器などの小さなものから始めるよりも、まずは処分に時間がかかりやすい大型家具や家電を確認しましょう。
退去日の1か月程度前から整理を始める
退去日が決まったら、室内にあるものを一度確認し、新居へ持っていかないものを洗い出します。
特に3月は、引越し業者だけでなく、粗大ごみ収集やリサイクルショップ、不用品回収サービスも混みやすくなります。
退去日の1か月程度前から整理を始めれば、売却できなかった場合にも、粗大ごみ収集や別の処分方法へ切り替えやすくなります。
大型家具や家電を先に確認する
最初に確認したいのは、次のような大型の家具・家電です。
- ベッドやマットレス
- 机・椅子
- 本棚・収納棚
- ソファ
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
- テレビ
- 電子レンジ
- 自転車
大型家具は粗大ごみに該当することがあり、家電の種類によっても処分方法が異なります。
仙台市では、家庭から出る「一番長い部分がおおむね30cmを超え、重さが100kg以下の耐久消費財など」を粗大ごみとして案内しています。ただし、家電4品目など、市で収集しないものもあります。
品目ごとの区分は、仙台市の「五十音で引くワケ方事典」や粗大ごみ受付センターで確認しましょう。
処分日と引越し日を逆算する
粗大ごみの収集日は、いつでも自由に選べるわけではありません。仙台市では、地域ごとの指定日に、おおむね2週間に1回収集しています。
そのため、次の順番で予定を決めると安心です。
- 引越し日を決める
- 荷物の搬出日を決める
- 退去立会い・鍵返却日を確認する
- それより前に不用品の処分日を設定する
粗大ごみの申込期限だけを見て直前に申し込むのではなく、希望する収集日に空きがあるかを早めに確認することが大切です。
退去手続き全体のスケジュールについては、次の記事で詳しく解説しています。
▶【関連記事】東北大学生の退去手続きはいつから?解約連絡から鍵返却までの流れ

不用品を処分する前に3つに分ける
室内にあるものをすべてごみとして処分する必要はありません。
不用品を次の3つに分けると、処分費用を抑えやすくなり、新居へ必要なものを誤って捨てることも防げます。

新居へ持っていくもの
新居でも使用する家具・家電、衣類、教科書、生活用品は、引越し荷物としてまとめます。
家具を持っていく場合は、新居の間取りや搬入口も確認しておきましょう。現在の部屋では使えても、新居に入らない可能性があります。
売却・譲渡できるもの
まだ使用できる家具や家電は、リサイクルショップ、フリマアプリ、知人への譲渡などを検討できます。
特に購入から年数が浅い冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、家具などは、状態によって買い取ってもらえる可能性があります。
ただし、売却や譲渡が成立するとは限りません。退去直前ではなく、2週間から1か月程度の余裕を持って出品・査定を進めましょう。
ごみとして処分するもの
壊れているもの、汚れが強いもの、売却や譲渡が難しいものは、仙台市の分別ルールに沿って処分します。
家庭ごみ、プラスチック資源、紙類、粗大ごみ、家電リサイクル対象品などに分け、品目ごとに処分方法を確認してください。
仙台市の粗大ごみとして処分する方法
仙台市の粗大ごみ収集は、次の流れで申し込みます。
粗大ごみに該当するか確認する
一番長い部分がおおむね30cmを超える家具や生活用品は、粗大ごみに該当する可能性があります。
ただし、同じ種類のものでも、大きさや材質によって分別が異なる場合があります。申し込む前に、品名と縦・横・奥行きの大きさを確認しておきましょう。
粗大ごみに該当するか分からない場合は、仙台市の分別案内または粗大ごみ受付センターへ確認します。
粗大ごみ収集を申し込む
申し込み方法は、インターネットまたは電話です。
インターネットで申し込めるのは、品目別表に掲載されているものに限られます。掲載されていない品目や、判断が難しいものは電話で申し込みます。
電話で申し込む場合は、受付番号、処理手数料、収集日、排出場所が案内されます。
申し込みが多い場合は、次回の収集指定日になることがあります。3月の退去では、日程に余裕を持って申し込みましょう。
最新の申込方法や受付時間は、仙台市「粗大ごみの出し方・受付」で確認できます。
手数料納付券を購入する
申し込み後、案内された金額分の粗大ごみ処理手数料納付券を購入します。
納付券は、取扱表示のある仙台市内のコンビニエンスストアなどで販売されています。
品目や大きさによって必要な金額が異なります。納付券は払い戻しができないため、必ず申し込みを済ませ、案内された金額を確認してから購入してください。
納付券の台紙は、粗大ごみの収集が終わるまで保管しておきましょう。
指定された日に決められた場所へ出す
納付券に受付番号または名前を記入し、粗大ごみの見やすい場所へ貼ります。
収集日の当日、朝8時30分までに、受付時に指定された場所へ出します。通常の粗大ごみ収集では、収集時の立会いは必要ありません。
収集日前から出しておくと、ほかの不用品が周囲に放置される原因になるため、指定された日時を守りましょう。
また、仙台市では原則として室内からの運び出しを行いません。机やベッドなどを自分で搬出できるかも事前に確認しておく必要があります。
大量の引越しごみが出た場合
引越しで大量の家庭ごみが出ても、通常のごみ集積所へ一度に出してはいけません。
仙台市のFAQでは、集積所へ一度に出せる量を「10kgかつ45L以下」と案内しています。大量に出た場合は、臨時ごみ収集または処理施設への自己搬入を検討します。
通常のごみ集積所へ一度に大量に出さない
一度に大量のごみを出すと、集積所を利用するほかの入居者や近隣住民の迷惑になります。
袋を複数回に分ければ必ず出せるという意味でもありません。退去まで時間がない場合は、通常収集だけで処分しようとせず、仙台市へ相談しましょう。
臨時ごみとして収集を依頼する
引越しや大掃除などで大量のごみが出る場合は、事前申し込みにより、有料の臨時ごみ収集を依頼できます。
申し込み先は居住している区の環境事業所または仙台市の許可業者です。収集日を調整し、収集車両が入れる場所にごみをまとめて出します。
臨時ごみ収集では立会いが必要で、手数料は収集時に現金で支払います。粗大ごみ処理手数料納付券は使用できません。
詳細は、仙台市「臨時ごみの申し込み方」をご確認ください。
自分で処理施設へ持ち込む
自分または家族が運搬できる場合は、仙台市の処理施設へ直接持ち込む方法もあります。
ごみの種類によって持ち込み先が異なり、自分で荷下ろしをする必要があります。また、市で収集しないものは持ち込めません。
搬入日、受付時間、手数料、持ち込み先は変更される可能性があるため、仙台市「ごみをご自身で処理施設に持ち込む場合」で最新情報を確認してください。
無許可の回収業者には注意する
「定額で回収」「トラックに詰め放題」などの広告を見て依頼したところ、作業後に高額な追加料金を請求されるトラブルがあります。
不用品を買い取るのではなく、家庭から出たごみとして収集・運搬するには、原則として市の一般廃棄物処理業の許可が必要です。
回収サービスを利用するときは、次の点を確認しましょう。
- 仙台市で必要な許可を受けているか
- 見積金額に何が含まれているか
- 階段作業費や搬出費が追加されないか
- キャンセル料はいくらか
- 家電リサイクル料金が別途必要か
- 作業後に追加料金が発生する条件
できれば複数社から見積もりを取り、口頭だけでなく書面やメールで金額を確認してください。仙台市も、不用品回収サービスの料金・無許可業者に関する注意を案内しています。
家電4品目は粗大ごみとして出せない

次の家電4品目は、家電リサイクル法の対象となるため、仙台市の粗大ごみ収集には出せません。
- エアコン
- テレビ
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
処分方法には、販売店などへ引き取りを依頼する方法と、自分で指定引取場所へ運ぶ方法があります。
買い替える場合は、新しい家電を購入する販売店へ相談します。過去に購入した店舗が分かる場合は、その販売店へ引き取りを依頼できることがあります。
販売店へ依頼できない場合は、仙台市の地域ごとの許可業者へ相談します。引き取りを依頼する場合は、リサイクル料金に加えて収集運搬料金がかかります。
自分で指定引取場所へ運ぶ場合は、郵便局で家電リサイクル券の手続きを行い、対象家電と一緒に指定引取場所へ持ち込みます。
対象となるテレビの種類や料金、指定引取場所は、仙台市「市で収集しないものの相談先(家電4品目)」で確認してください。
パソコンや小型家電の処分方法
パソコンや小型家電も、種類や大きさによって処分方法が異なります。
パソコンはメーカー回収などを確認する
家庭用パソコンは、メーカーによる回収や、小型家電としての回収を利用できます。
PCリサイクルマークが付いている場合は、原則としてメーカーの受付窓口へ申し込みます。メーカーが存在しない自作パソコンなどは、パソコン3R推進協会などへ相談します。
仙台市では、ノートパソコンの小型家電回収ボックス、民間事業者の宅配回収、家電量販店の店頭回収なども案内しています。
処分方法は、仙台市「家庭で使用しているパソコンの処分」で確認できます。
個人情報を削除する
パソコン、スマートフォン、タブレットなどを処分するときは、保存している個人情報を削除します。
初期化する前に必要なデータをバックアップし、各サービスからログアウトしたうえで、端末の初期化を行いましょう。
研究データ、大学のアカウント情報、写真、クレジットカード情報などが保存されていないかも確認してください。
小型家電回収の対象品目を確認する
仙台市では、携帯電話、デジタルカメラ、小型ゲーム機、電卓、電子辞書、ACアダプターなどを、小型家電として回収しています。
公共施設や一部店舗の回収ボックス、宅配回収、家電量販店の店頭回収などがあります。
回収ボックスには投入口の大きさがあるため、対象品目でも入らない場合があります。設置場所や回収対象は、仙台市「小型家電のリサイクル」で確認しましょう。
バッテリーを通常のごみに混ぜない
リチウムイオン電池やモバイルバッテリーを家庭ごみやプラスチック資源へ混ぜると、収集車や処理施設で発火するおそれがあります。
仙台市では、端子部分をテープで絶縁し、透明な袋へ入れ、「缶・びん・ペットボトル、廃乾電池類」の収集日に黄色の回収箱へ出す方法などを案内しています。
電池を取り外せないスマートフォンや小型家電の扱いも含め、仙台市のリチウムイオン電池等の分別方法を確認してください。
まだ使用できる家具・家電を手放す方法
状態のよい家具や家電は、処分する前にリユースを検討できます。
リサイクルショップへ売却する
自分で店舗へ持ち込む方法と、出張査定を依頼する方法があります。
家電の場合は、製造年、メーカー、型番、動作状態、付属品の有無などが査定に影響します。取扱説明書やリモコンがあれば、一緒に準備しましょう。
フリマアプリを利用する
フリマアプリでは、自分で価格を決めて出品できます。
ただし、大型家具は梱包や発送に手間がかかり、売れるまで時間がかかることがあります。退去直前まで売れなかった場合に備え、処分方法も並行して考えておきましょう。
家族や知人へ譲る
仙台市内に残る後輩や知人へ譲る方法もあります。
譲渡日、運搬方法、搬出を誰が行うかを事前に決め、当日になって引き取りが延期されないようにしましょう。
不用品回収サービスを検討する
処分するものが多く、自分で搬出できない場合は、不用品回収サービスを検討する方法もあります。
ただし、広告の安さだけで決めず、許可の有無、料金、追加費用、家電リサイクル料金、搬出条件を確認してください。
売却や譲渡、不用品回収の手配は、退去直前ではなく、日程に余裕を持って進めることが大切です。
東北大学生が不用品処分で注意したいこと
3月は処分の予約が集中しやすい
3月は卒業や就職に伴う引越しが重なります。
粗大ごみ、臨時ごみ、リサイクルショップ、不用品回収のいずれも、希望する日程を選べない可能性があります。退去日が決まった段階で、大型家具・家電から確認しましょう。
共用部やごみ置場へ放置しない
廊下、階段、駐輪場、ごみ置場などに不用品を放置してはいけません。
粗大ごみの申し込みを済ませていても、指定日前から勝手に出すことは避け、受付時に案内された場所と日時を守ってください。
備え付けの設備を誤って処分しない
照明器具、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、ガスコンロなどが物件の設備として備え付けられている場合、入居者が処分することはできません。
自分で購入したものか分からない場合は、賃貸借契約書、重要事項説明書、設備表を確認し、管理会社へ問い合わせましょう。
家具を搬出する際に室内や共用部を傷つけない
大型家具を運び出すときに、壁、床、ドア、エレベーター、共用廊下などを傷つけると、修繕費を請求される可能性があります。
必要に応じて養生し、無理に一人で運ばず、家族や引越し業者に手伝ってもらいましょう。
鍵返却までに処分を完了する
不用品の処分や荷物の搬出は、原則として鍵を返却する前に終わらせます。
鍵返却後は自由に室内へ入れません。処分が終わっていないことを理由に、貸主や管理会社の承諾なく鍵を返さずにいることも避けましょう。
予定どおり処分できない可能性が出たら、退去日より前に管理会社へ相談してください。
退去立会い当日の準備や鍵返却については、次の記事で詳しく解説しています。
▶【関連記事】東北大学生の退去立会いは必要?当日の流れと確認ポイントを解説
退去前の不用品処分でよくある質問
粗大ごみは退去後に回収してもらえますか?
原則として、鍵返却までに処分を完了させるのが安全です。
粗大ごみの収集日が退去後になる場合は、無断で建物やごみ置場へ残さず、臨時ごみ収集、自己搬入、許可業者への依頼などを検討してください。
やむを得ない事情がある場合は、事前に管理会社へ相談し、了承を得た内容を記録に残しましょう。
家具を部屋に残して退去できますか?
貸主や管理会社の明確な承諾がない限り、家具を残して退去することはできません。
残した家具の撤去・運搬・処分費用を請求される可能性があります。「次の入居者が使えるだろう」と自己判断せず、すべて搬出してください。
まだ使える家電は管理会社に引き取ってもらえますか?
一般的に、管理会社は入居者の不要な家電を引き取る業者ではありません。
設備として残せる場合もありますが、必ず事前の承諾が必要です。了承を得ずに残すと、残置物として処分費用を請求される可能性があります。
引越し当日に不用品が残った場合はどうしますか?
まず管理会社と引越し業者へ相談してください。
仙台市の通常の粗大ごみ収集が間に合わない場合は、臨時ごみ、自己搬入、仙台市の許可業者への依頼などを検討します。
無許可業者へ慌てて依頼したり、通常のごみ集積所へ大量に出したりしないようにしましょう。
粗大ごみと一般ごみの区別はどこで確認できますか?
仙台市の「五十音で引くワケ方事典」や、粗大ごみ受付センターで確認できます。
大きさや材質によって区分が変わる場合があるため、判断できないものは自己判断で出さず、仙台市へ問い合わせましょう。
不用品処分とあわせて退去手続きも進めましょう
不用品の処分だけでなく、管理会社への解約連絡、ライフラインの停止、室内清掃、退去立会い、鍵の返却なども計画的に進める必要があります。特に卒業時期は引越しや粗大ごみ収集の予約が集中しやすいため、退去日から逆算して準備しましょう。


まとめ
退去前の不用品処分は、退去日の約1か月前から始めると安心です。
まず大型家具・家電を確認し、新居へ持っていくもの、売却・譲渡するもの、ごみとして処分するものに分けましょう。
仙台市の粗大ごみは事前申し込みが必要です。エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機は粗大ごみとして出せないため、家電リサイクル法に沿って処分します。
引越しで大量のごみが出た場合は、通常の集積所へ一度に出さず、臨時ごみ収集や自己搬入を利用してください。
室内や共用部へ不用品を残すと、撤去費用を請求される可能性があります。粗大ごみの収集日、引越し日、退去立会い、鍵返却日を逆算し、余裕を持って処分を完了させましょう。

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