家賃保証会社とは、入居者が家賃などを支払えなくなった場合に、契約内容に基づいて大家さんや管理会社へ立て替え払いをする会社です。
東北大学への進学を機に初めて賃貸契約をする学生や保護者の中には、
「保証会社を利用すれば連帯保証人は不要ですか?」
「保証料は最初に一度だけ払えばよいですか?」
「学生本人に収入がなくても審査に通りますか?」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
家賃保証会社を利用しても、家賃を支払わなくてよくなるわけではありません。保証会社が立て替えた家賃は、その後、契約者へ請求されます。
また、保証料、審査方法、保証される費用、連帯保証人の必要性は、保証会社やプランによって異なります。
この記事では、約20年にわたり東北大学生向け賃貸の仲介・管理に携わってきた経験をもとに、家賃保証会社の仕組み、保証料、審査、学生プランの必要書類を解説します。
- 家賃保証会社とは?
- 保証会社が立て替えても支払い義務はなくならない
- 家賃保証会社は入居者のための保険ではない
- 保証される範囲は会社やプランによって異なる
- 家賃保証料はいくらかかる?
- 学生本人が契約者になる場合
- 保護者が契約者になる場合
- 学生プランで必要になりやすい書類
- 家賃保証会社の審査で確認されること
- 滞納履歴以外の理由も審査に影響する
- 「ブラックリストに載る」という表現には注意が必要
- 保証会社を利用しても連帯保証人が必要な場合がある
- 緊急連絡先と連帯保証人の違い
- 学生の保証会社の審査について
- 家賃保証会社を利用するときの確認リスト
- 家賃保証会社に関するよくある質問
- まとめ|保証料だけでなく契約後の仕組みまで確認する
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家賃保証会社とは?
家賃保証会社は、賃貸借契約における契約者の家賃債務などを保証する会社です。
入居者が家賃を滞納した場合、保証会社は保証契約の範囲内で、大家さんや管理会社へ立て替え払いを行います。
賃貸契約では、主に次の3者が関係します。
| 関係者 | 主な役割 |
|---|---|
| 入居者・契約者 | 家賃を支払い、契約上の義務を負う |
| 大家さん・管理会社 | 物件を貸し、家賃を受け取る |
| 家賃保証会社 | 滞納などが発生した場合に契約範囲内で立て替える |
以前は、親族などの連帯保証人を付けて賃貸契約をする方法が一般的でした。
現在は、連帯保証人の有無にかかわらず、家賃保証会社の利用を契約条件としている物件が増えています。
ただし、利用する保証会社を入居者が自由に選べるとは限りません。多くの場合、大家さんや管理会社が指定する保証会社へ申し込みます。
保証会社が立て替えても支払い義務はなくならない

家賃保証会社の仕組みで、特に理解しておきたいのが「立て替え後の請求」です。
家賃を滞納した場合の一般的な流れは、次のようになります。
- 契約者が家賃の支払日に入金できない
- 大家さんや管理会社が保証会社へ立て替えを請求する
- 保証会社が大家さんや管理会社へ支払う
- 保証会社が契約者へ立替分を請求する
- 契約者が保証会社へ支払う
保証会社が立て替えたからといって、滞納した家賃が免除されるわけではありません。
保証会社から契約者へ、立替分に加えて契約に基づく手数料などが請求される場合もあります。
支払いが遅れそうなときは、そのまま放置せず、管理会社や保証会社へ早めに相談しましょう。
家賃保証会社は入居者のための保険ではない
家賃保証会社を、入居者の家賃を補償する保険のように考える方もいます。
しかし、家賃保証は、入居者が家賃を支払えなくなったときに、その負担を代わりに引き受ける保険ではありません。
保証会社の主な役割は、大家さんや管理会社へ立て替え払いを行い、賃貸借契約を支えることです。
保証会社を利用すると、連帯保証人を準備する負担が軽くなる場合があります。また、保証会社によっては、家賃の支払いに困った入居者向けの相談窓口を設けています。
それでも、契約者本人の家賃支払義務がなくなるわけではありません。
「保証料を払っているから、家賃を滞納しても保証会社が払ってくれる」という理解は誤りです。
保証される範囲は会社やプランによって異なる
家賃保証会社が保証するのは、毎月の家賃だけとは限りません。
契約内容によって、次のような費用が保証対象になる場合があります。
- 家賃
- 管理費・共益費
- 駐車場料金
- 水道料など家賃と一緒に支払う費用
- 賃貸借契約の更新料
- 退去時の原状回復費用
- ハウスクリーニング費用
- 残置物の撤去・処分費用
- 早期解約などの違約金
- 明け渡しに関する訴訟費用
ただし、すべての保証会社が同じ費用を保証するわけではありません。
同じ保証会社でも、大家さんや管理会社が契約している商品・プランによって、保証範囲や上限額が異なります。
入居者にとっては直接受け取る保証ではありませんが、契約前に保証委託契約書を読み、何が保証対象になっているか確認しておきましょう。
家賃保証料はいくらかかる?
家賃保証会社を利用する際は、一般的に次のような保証料がかかります。
- 契約時に支払う初回保証料
- 1年ごとなどに支払う年間更新料
- 毎月支払う月額保証料
- 家賃の口座振替手数料
すべてが同時に必要になるとは限りません。
初回保証料と年間更新料を組み合わせるプランや、初回保証料を抑えて月額保証料を支払うプランなどがあります。
保証料の比較表
| 保証料の種類 | 支払う時期 | 一般的な設定例 | 確認すること |
|---|---|---|---|
| 初回保証料 | 賃貸契約時 | 月額賃料等の30~100%前後 | 最低保証料の有無 |
| 年間更新料 | 1年ごとなど | 年間1万円前後 | 更新時期と支払方法 |
| 月額保証料 | 毎月 | 月額賃料等の1~2%前後、または定額 | 口座振替手数料を含むか |
| 学生プラン | 契約時・更新時 | 初回1万~2万円前後など | 利用条件と必要書類 |

この金額は一般的な例です。実際の保証料は、保証会社、商品、物件、契約者、連帯保証人の有無などによって異なります。
また、保証料には最低額が設定されていることがあります。
家賃5万円の場合の計算例
家賃5万円、管理費3,000円で、保証料の計算対象が合計5万3,000円の場合を考えてみましょう。
| 保証料の条件 | 計算例 |
|---|---|
| 初回保証料50% | 2万6,500円 |
| 初回保証料30% | 1万5,900円 |
| 月額保証料1% | 毎月530円 |
| 年間更新料 | 年間1万円など |
保証料の計算対象に、駐車場料金、水道料、町内会費などが含まれる場合もあります。
募集資料に「保証会社利用必須」とだけ書かれている場合は、次の内容も確認しましょう。
- 初回保証料
- 年間更新料
- 月額保証料
- 口座振替手数料
- 計算対象となる月額費用
- 最低保証料
- 学生プランの有無
学生本人が契約者になる場合
東北大学生本人を契約者にする場合、保証会社の申込者も原則として学生本人になります。
学生本人にアルバイト収入がない場合でも、それだけで審査に通らないとは限りません。
学生向けの審査では、次のような内容を確認されることがあります。
- 東北大学への合格・入学・在学を確認できるか
- 家賃を実際に負担する人は誰か
- 保護者の勤務先や収入
- 保護者との関係
- 緊急連絡先へ連絡が取れるか
- 申込書の内容に不一致がないか
- 必要書類が提出されているか
学生プランを利用できる場合は、一般の保証プランより初回保証料が低く設定されることがあります。
ただし、学生本人を契約者にできるか、学生プランを利用できるかは、物件や保証会社によって異なります。
保護者が契約者になる場合
保護者を契約者とし、東北大学生本人を入居者にする契約方法もあります。
この場合、主に保護者の勤務先、勤続年数、年収、家賃とのバランスなどが審査対象になります。
保護者が契約者になる場合でも、学生本人について次の情報を求められることがあります。
- 氏名・生年月日
- 進学先・在学先
- 入居理由
- 本人確認書類
- 合格通知書や学生証
- 連絡先
保護者名義で申し込めば、必ず審査に通るとは限りません。
また、保護者を契約者にすると、学生プランを利用できない場合があります。反対に、保証会社によっては、入居者が学生であることを確認できれば学生向けの料金を適用できる場合もあります。
申し込む前に、次の内容を確認しましょう。
- 学生本人と保護者のどちらを契約者にするか
- 学生プランを利用できるか
- 誰の情報を中心に審査するか
- 家賃の引落口座を誰の名義にするか
契約名義については、「東北大学生の賃貸契約は本人名義?保護者名義?契約者の決め方」でも詳しく解説しています。

学生プランで必要になりやすい書類
学生プランでは、学生であることや進学予定を確認するため、次のような書類を求められる場合があります。
入学前の学生
- 受験票
- 合格通知書
- 入学許可書
- 入学手続きに関する書類
- 本人確認書類
在学中の学生
- 学生証
- 在学証明書
- 本人確認書類
保護者に関する書類・情報
- 本人確認書類
- 勤務先の名称・所在地・電話番号
- 勤続年数
- 年収
- 源泉徴収票や所得証明書
- 学生本人との続柄
- 住所・電話番号
すべての書類が必要になるわけではありません。
東北大学の合格発表前に申し込む場合は、まだ合格通知書を提出できません。受験票などで申込みを受け付け、合格後に追加書類を提出するケースもあります。
必要書類や提出時期は、合格前予約の方法や保証会社によって異なるため、不動産会社へ確認してください。
家賃保証会社の審査で確認されること
保証会社の詳しい審査基準は、一般には公開されていません。
審査では、主に次のような項目が確認されると考えられます。
- 契約者の本人確認
- 勤務先や収入
- 家賃と収入のバランス
- 入居目的
- 同居人
- 緊急連絡先
- 連帯保証人
- 申込内容の整合性
- 過去の保証会社利用状況
- 本人や勤務先などへの確認連絡
学生の場合、本人の現在の収入だけでなく、保護者の支援状況や進学を確認できる書類も判断材料になることがあります。
入居審査全体の流れは、「大学生の賃貸入居審査とは?必要書類・確認項目・通らない場合の対処法」も参考にしてください。
滞納履歴以外の理由も審査に影響する
「家賃を滞納したことがなければ審査に通る」とは限りません。
次のような状況も、審査に影響する可能性があります。
- 申込書の記入漏れが多い
- 申告した内容と提出書類が一致しない
- 年収や勤務先を誤って記載している
- 本人確認の電話に出ない
- 緊急連絡先へ連絡が取れない
- 勤務先を確認できない
- 必要書類を期限までに提出しない
- 申込みの経緯や入居目的を確認できない
単純な記入ミスが直ちに審査否決につながるとは限りません。しかし、訂正せずに放置すると、申込内容の信頼性を確認できなくなることがあります。
電話に出られなかった場合は、着信番号を確認し、不動産会社へ連絡先を聞いたうえで早めに折り返しましょう。
「ブラックリストに載る」という表現には注意が必要
家賃保証会社の審査について、「ブラックリストに載っていると通らない」という表現を見かけることがあります。
しかし、すべての保証会社が共通して利用する「家賃保証会社のブラックリスト」が一つ存在すると考えるのは正確ではありません。
保証会社によって、審査方法や確認する情報は異なります。
- 自社での過去の契約・支払状況を確認する会社
- 保証会社間の情報機関を利用する会社
- 信用情報機関の情報を確認する商品
- 独自の審査基準を使用する会社
過去に家賃の支払いが遅れたことがあっても、遅れた時期、回数、金額、その後の支払状況などによって判断が異なる可能性があります。
反対に、滞納履歴がなくても、申込内容の不一致や連絡不能などで審査が進まないことがあります。
「ブラックリストだから」と自己判断せず、不動産会社へ現在の状況を正確に伝えましょう。
保証会社を利用しても連帯保証人が必要な場合がある
家賃保証会社を利用すれば、必ず連帯保証人が不要になるわけではありません。
次のような契約方法があります。
| 契約方法 | 内容 |
|---|---|
| 保証会社のみ | 連帯保証人を付けずに保証会社を利用する |
| 保証会社+緊急連絡先 | 親族などを緊急連絡先として登録する |
| 保証会社+連帯保証人 | 保証会社を利用し、さらに連帯保証人も付ける |
| 連帯保証人のみ | 保証会社を使わず連帯保証人を付ける |
どの方法になるかは、大家さん、管理会社、保証会社の条件によって異なります。
学生本人が契約者になる場合は、保護者を連帯保証人として求められることがあります。
保護者を契約者にした場合でも、別の親族を緊急連絡先として求められる場合があります。
詳しくは、「大学生の賃貸契約で連帯保証人は必要?保証会社との違いと確認ポイント」で解説しています。
緊急連絡先と連帯保証人の違い
緊急連絡先と連帯保証人は、役割が異なります。
| 項目 | 緊急連絡先 | 連帯保証人 |
|---|---|---|
| 主な役割 | 本人と連絡が取れない場合などの連絡先 | 契約者の債務を保証する |
| 家賃の支払義務 | 原則として負わない | 契約内容に基づき負う |
| 審査 | 本人確認や連絡確認が行われる場合がある | 収入・勤務先などを確認される場合がある |
| 求められやすい人 | 親族など連絡が取れる人 | 一定の収入がある親族など |
緊急連絡先になっただけで、契約者の家賃を支払う義務が生じるわけではありません。
ただし、緊急連絡先の人が別途、連帯保証契約や保証委託契約を締結している場合は、その契約に基づく責任が発生します。
書類へ署名する前に、「緊急連絡先」なのか「連帯保証人」なのかを確認しましょう。
学生の保証会社の審査について
長年お部屋探しをお手伝いしてきた経験では、学生本人に収入がないことだけを理由に、審査が難しくなるとは限りません。
学生の申込みでは、次の点を整理できているかが大切です。
- 東北大学への進学・在学を確認できる
- 学生本人と保護者の関係が分かる
- 誰が家賃を負担するのか明確である
- 保護者の勤務先や収入を確認できる
- 本人・保護者・緊急連絡先と連絡が取れる
- 申込書と提出書類の内容が一致している
- 必要書類を期限までに提出できる
実際には、学生本人の収入額よりも、家賃をどのように支払うのか、保護者の支援を確認できるかが重視されるケースがあります。
一方、本人や保護者へ何度電話しても連絡が取れない、申告内容が提出書類と異なるといった場合は、審査が止まることがあります。
保護者の勤務先や年収を、学生本人が正確に把握していないことも珍しくありません。
物件を申し込む前に、家族で次の項目を共有しておくと手続きがスムーズです。
- 契約者を学生本人と保護者のどちらにするか
- 家賃を誰が支払うか
- 保護者の勤務先・勤続年数・年収
- 緊急連絡先を誰にするか
- 連絡を受けやすい電話番号
- 必要書類をいつ提出できるか
家賃保証会社を利用するときの確認リスト
契約前に、次の項目を確認しましょう。
- 保証会社の利用は必須か
- 利用する保証会社はどこか
- 初回保証料はいくらか
- 年間更新料はあるか
- 月額保証料はあるか
- 口座振替手数料はいくらか
- 保証料の計算対象に何が含まれるか
- 学生プランを利用できるか
- 学生本人と保護者のどちらが契約者になるか
- 連帯保証人も必要か
- 緊急連絡先を誰にするか
- 必要書類は何か
- 保証される費用と上限額
- 滞納時の連絡方法と支払方法
保証料は初期費用だけでなく、入居後も発生する可能性があります。
契約時の金額だけでなく、4年間または6年間でいくらかかるかも確認しましょう。
家賃保証会社に関するよくある質問
学生本人に収入がなくても審査に通りますか?
学生本人に収入がないことだけで、審査に通らないとは限りません。
保護者の支援状況、進学・在学を確認できる書類、契約名義、家賃などを総合的に判断される場合があります。
ただし、審査基準は保証会社によって異なります。
保証会社を利用すれば連帯保証人は不要ですか?
保証会社だけで契約できる物件もありますが、連帯保証人を求められる場合もあります。
大家さん、管理会社、保証会社の条件を確認してください。
保証料は最初に一度だけ支払えばよいですか?
初回保証料だけでなく、年間更新料や月額保証料が必要になるプランがあります。
口座振替手数料が毎月必要になる場合もあるため、契約前に総額を確認しましょう。
保証会社が家賃を払った後は返さなくてもよいですか?
返済する必要があります。
保証会社が大家さんや管理会社へ立て替えた後、契約者へ立替分が請求されます。
学生プランは必ず利用できますか?
必ず利用できるとは限りません。
学生本人が契約者であること、学生証や合格通知書を提出することなど、利用条件が設けられている場合があります。
保護者を契約者にすれば審査に通りやすくなりますか?
一概にはいえません。
保護者が契約者の場合は、保護者の勤務先、収入、家賃とのバランスなどが審査対象になります。物件によっては学生本人を契約者にするよう指定されることもあります。
保証会社は自分で選べますか?
多くの場合、大家さんや管理会社が指定した保証会社を利用します。
入居者が自由に別の保証会社へ変更できない物件もあります。
審査結果が出るまで何日かかりますか?
早ければ当日から数日で結果が出る場合があります。
ただし、申込内容の確認、本人・勤務先・緊急連絡先への連絡、追加書類の提出などで時間がかかることもあります。
特に繁忙期は、必要事項を漏れなく記入し、確認の電話へ対応できるようにしておきましょう。
まとめ|保証料だけでなく契約後の仕組みまで確認する
家賃保証会社は、契約者が家賃などを滞納した場合に、大家さんや管理会社へ立て替え払いをする会社です。
重要なのは、保証会社が立て替えた後も、契約者の支払義務はなくならないことです。
契約前には、次の内容を確認しましょう。
- 初回保証料・年間更新料・月額保証料
- 保証される費用と上限額
- 学生プランの利用条件
- 学生本人と保護者のどちらを契約者にするか
- 連帯保証人の必要性
- 緊急連絡先との違い
- 審査時に必要な書類
- 立て替え後の支払方法
東北大学生の賃貸契約では、本人に収入がないことだけでなく、誰が家賃を支払うのか、保護者の支援を確認できるか、必要な連絡が取れるかも大切です。
保証会社や物件によって条件は異なります。申込み前に、不動産会社から保証料と必要書類の説明を受け、家族で契約方法を確認しておきましょう。



